新たな時代の事業再生実務『中小企業のM&Aとは』|メールマガジンバックナンバー第3号|S.K.I.ビジネスパートナーズ

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 新たな時代の事業再生実務『中小企業のM&Aとは』 【Vol.3】 

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■■■  新たな時代の事業再生実務『中小企業のM&Aとは』
◆■                         【Vol.3】

■──────────────────── S.K.I.ビジネスパートナーズ

 まだまだ暑い日が続きます。体調には十分注意してください。
  私も、今年は初めて暑気あたりと、夏風邪を経験しました。
  夏風邪は3日間でした。家族全員にうつして無事?完治しましたが、その後、
  家族の非難の目線に耐えなければなりませんでした(笑)。
  さて、このメールマガジンもこれで第3号になりますが、8月22日の読売新聞
  によると、国はこれから再編が必要な業界を調査し、新陳代謝を促すため成
  長が見込めなくなった企業同士の統合・再編を促進していく方策を進めると
  あります。金融機関にも、これに呼応した動きがあり、見逃せません。
 
  http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130821-OYT1T01461.htm?from=main2
 
  中堅以上の企業を想定していると思われますが、中小企業にも統合・再編の
  意識が高まっていくでしょう。まさに中小企業にもM&Aの波がやってくる
  と言えるのではないでしょうか。かつてゼネコンを中心に事業再生が叫ばれ
  た〇年代から、その波が中小企業に及んでいく様を経験した私にとって、穏
  やかながら第2の事業再生の波が押し寄せつつあると感じています。
 
  さて前号では、「誰に売るのか?」「どうやって売るのか?」を次号で書き
  ますと予告していましたが、その前に「何が売れるのか(買えるのか)?」
  からお話ししていくとことにします。
 
  〜M&Aは魔の取引?!〜
  「お金では買えないもの」、「買ってはいけないもの」と言われて、あなた
  は何を思い出しますか?
  買えないものの代表に「時間」がありますね。不老不死の妙薬からアンチエ
  ージングまで、時間を溯ることも、未来にタイムトンネルで行くことも、人
  間の見果てぬ夢かもしれません。M&Aでは、時間を戻すことはできないも
  のの、一夜にして資産、財産、顧客、組織などを手に入れることができるの
  です。
  つまり、企業にとっては、時間と手間暇を掛けて成長する方法に変えて、あ
  っという間にM&Aで急成長するという方法があるのです。
 
  そして買ってはいけないものの代表に「人間」があります。人身売買は、近
  代法制度では御法度です。ところが、これがM&Aでは可能になるというと
  誤解を招きますが、人材や人材が持つ技術や経験も、M&Aで買うことがで
  きるのです。この「時間と人間」が買えることがM&Aのひとつの本質とい
  えるかもしれません。
 
  例えば、生産工場の場合、土地、建物、設備だけに限らず従業員や取引先な
  ども包括して購入(売却)することで、買い手にとってM&Aの最大の特徴
  ――時間と人間を買えることになります。
  買い手から見る生産設備(工場)の価値は、新たに工場を建設するまでの時
  間だけでなく、土地収用の手間や費用、また従業員の募集からその教育に至
  るまで、通常ならおおきな時間とコストがかかる部分を省略することかでき
  ます。この時間とコストと比較すれば、M&Aで取得することのメリットは
  大きいと言えるでしょう。
  また、生産設備を買わずに従業員に移籍してもらい、顧客を引き継ぐことで、
  設備投資なしで売上・利益の大幅な増加を達成することも可能です。経営者
  なら誰もが目指す、売上・営業利益の大幅な向上という大きな成果が見込め
  る訳です。
 
  〜取引先・お客様〜
  M&Aの大きな目的に、買い手側にとっての売上・利益の増加があります。
  その源は取引先であり、お客様です。同業他社にM&Aする場合は解りやす
  いと言えますが、同業でない企業にもM&Aするケースは少なくありません。
  私がコーディネイトした事例では、東北のIT会社の例があります。
  同社(A社とします)は、業務ソフトの開発とその更新、メンテナンスを営
  業の中核としていましたが、業界の進歩は速く100社を超えていた顧客が50
  社近くまで落ち込んでいました。廃業を決意した社長が、ソフトランディン
  グする為に相談に来られ、お手伝いすることになったのです。A社は、とあ
  る東北の地方都市にある工業団地に位置していました。債権者や従業員など
  に説明しながら、廃業の段取りをしていたのですが、隣の企業B社(電気設
  備事業)に挨拶に行くと、A社の取引先(販売ルート)に大変魅力を感じて
  いるようです。つまり電気設備の売り込み先としての魅力です。A社をM&
  Aで取得すれば、今まで無縁だった50社といきなり取引が持てるのです。と
  んとん拍子で交渉は進み、結論は僅かな金額で、A社のIT事業をB社に事
  業譲渡することとなりました。17人程度の従業員の移籍も決まり、その分の
  雇用も守られた訳です。同業でなくとも、取引先を多く持つ企業は、異業種
  他社にとっても多彩な販売ルートを持つ魅力的な企業になり得るのです。
 
  〜相乗効果〜
  前述のIT企業A社から事業譲渡を受けた電気設備企業B社は、買い取った
  事業の販売ルートに電気設備事業を売り込んでいくことになります。まさに
  相乗効果(シナジー)を狙ったM&Aといえます。これもM&Aの本質です。
  今まで赤字だった事業がM&Aで相乗効果を生み、新たな売上と利益を生み
  出す。自社の事業がなかなか採算分岐点を超えず、または採算分岐点を切っ
  てしまっている状態の時、他社の事業と合流することで生き返る訳です。

 次号では「誰に売るのか?」、「どうやって売るのか?」についてお話しし
  ていきたいと思います。
 

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