生き残れ!金融円滑化法終了後の中小企業の窮地とその対策【メールマガジンバックナンバー第12号】 |S.K.I.ビジネスパートナーズ

事業再生・倒産回避コンサルティング S.K.I.ビジネスパートナーズ お問合せメールフォーム

【メールマガジン全12回】

 生き残れ!金融円滑化法終了後の中小企業の窮地とその対策 【Vol.12】

★配信ご希望の方は右の登録フォームよりご登録ください。

▼バックナンバー【Vol.1】『金融円滑化法下の中小企業の実態』
▼バックナンバー【Vol.2】『中小企業の金融環境に「合成の誤謬(ごびゅう)」が!』
▼バックナンバー【Vol.3】『疑問に答える!こういった企業はリスケジュールを継続すべき。』
▼バックナンバー【Vol.4】『リスケジュール継続企業―『不安定な安定』の危機管理』
▼バックナンバー【Vol.5】『リスケを継続してはいけない企業』が生き残る方法
▼バックナンバー【Vol.6】「返済ストップ」のための実務
▼バックナンバー【Vol.7】「返済ストップ」のための実務パート[2]
▼バックナンバー【Vol.8】「返済ストップ」からの再生実務パート[1]
▼バックナンバー【Vol.9】<中小企業生き残りの現実的な手段と、出口戦略>
▼バックナンバー【Vol.10】<中小企業生き残りの現実的な手段と、出口戦略>
▼バックナンバー【Vol.11】<中小企業生き残りの現実的な手段と、出口戦略>
▼バックナンバー【Vol.12】<中小企業生き残りの現実的な手段と、出口戦略>



■■■◆■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2013.02.05 
■◆■■
■■■  生き残れ!金融円滑化法終了後の中小企業の窮地とその対策
◆■                           【Vol.12】

■──────────────────── S.K.I.ビジネスパートナーズ

 まえがき:『金融円滑化法』の終了が来年3月に迫っています。
  同法を利用して元金返済を棚上げしている
  中小企業の借り入れ件数は延べ約300万件。
  同法終了後には倒産企業続出といった見方もありますが、
  果たしてどうなるのでしょう。
 
  日々、中小企業の再生再編の現場で活動している
  事業再生コンサルタント川原愼一とSKIのメンバーが、
  その現実と中小企業の生き残り作戦についてお伝えしていきます。

┏┓
┗■ 【第12号:<中小企業生き残りの現実的な手段と、出口戦略>
┃―ゾンビ企業ではなく再生企業、倒産予備群ではなく再生予備群!への道―
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このメールマガジンも、このテーマの最終回となりました。
  第1号の発行が昨年8月下旬、この最終号まで6ヶ月近くが経過しました。
  昨年末には政権の交代という大きな出来事があり、私達中小企業の経営環境
  も大きな変化にさらされています。
  そうした環境の変化を念頭に、今回は<中小企業のこれから>についてお話
  していこうと思います。
 
  T、物価上昇局面・金利上昇局面〜一層の資金繰り対策を
 
  アベノミックスの3本の矢のうち、最初に打ち出された「金融緩和策」――
  2%のインフレターゲットに向かって日銀は大きく方針を変え、市場はそれ
  を受けて円安、株高となっています。
  その後の2本の矢、「財政出動」と「経済活性化」の効果はこれからですが、
  まずは好況への期待感があるのは事実です。
  我々の周りも業種・業態によっては不況脱出の芽が出始めています。
  しかし、ネガティブな事を言うつもりはありませんが、景気回復局面におい
  てこそ中小企業の倒産が一番多いのも現実です。
  景気好転といっても、いきなり売り上げが伸びる業種は限定されています。
  仕入れや管理費だけが先に上がっていき、実態経済が好転したのちに初めて
  中小企業の売り上げが伸びてくるというのが現実です。
  たとえば、どの業種にも影響するのがガソリンなど燃料費の値上がりです。
  既に実感されていると思いますが、それらは製造原価や販売管理費に大きく
  影響しますから、利益減に直結してしまいます。
  またこれからは、金利の上昇も確実と言われています。
  リスケ中の企業でも金利の支払いは行っていますから、損益・資金繰りとも
  にマイナスの影響があると言わざるを得ません。
  特にここ4年間の金融円滑化法の効果で、昨年の倒産件数はここ数年最小と
  なりました。なんとかふんばって倒産を回避している企業にとっては、この
  物価上昇局面・金利上昇局面はもう一段の試練となります。
  また個人生活においても、住宅ローン金利が上がり、ガソリンなどの燃料費
  も上がる訳ですから、給与の上昇局面まで個人消費も厳しくなります。
  私達中小企業にとっては、この景気回復局面こそ、損益計画・資金繰りのよ
  り一層の見直しと危機管理が必要です。
 
 
  U、業績回復局面〜「バーンレート」に要注意
 
  バーンレートという言葉をご存知ですか?直訳すれば『どのくらいのお金を
  燃やすか』という意味ですが、これはベンチャー企業に投資するベンチャー
  キャピタルの用語です。企業(事業)が1ヶ月に失うお金の量を表していま
  す。
  バーンレート=キャッシュアウト―キャッシュインであり、損益とは別に、
  事業継続には重要な指標です。
  業績が回復する局面においては、このバーンレートに注意してください。売
  上が伸び始めて喜んでいると、バーンレートが思いの外大きくなって、足元
  を救われることがあります。
  業績が下降気味になったときに資金繰りが厳しくなることは分りやすいので
  すが、業績が回復する時に資金繰りがより厳しくなることはあまり考えませ
  ん。
  売り上げが増えてきても、その売り上げを回収するまで時間がかかります。
  その間にコストだけがかかり、バーンレートが増大してしまうのです。
  売り上げ回復期においても、浮かれずに資金需要をバーンレートという指標
  でしっかり把握しておかないと、キャッシュフローに詰まってしまいます。
 
 
 
  リスケジュールを継続している企業では、業績回復を見込むと銀行から従来
  の返済に戻すよう求められたり、返済金額の見直し(増額)などを求められ
  たりします。
  その時も、バーンレートをよく見極めて、無理のない返済計画を立ててくだ
  さい。
 
 
  V、目を逸らさずに判断と行動を〜経営者の要諦
 
  事業の再生を拒むのは、経営者が企業の実態から目を逸らしてしまうことで
  す。
  誰でも、嫌なものを見ることは好みません。経営者も同様で、損益や資金繰
  りが悪化していることを見たくないのは人情ですが、その数字こそが経営の
  実態を表しています。
  このメルマガでも繰り返しお話してきましたが、試算表の早期の作成・チェ
  ックは必須です。そのデータからどのような判断を下すのかが、正に経営そ
  のものです。
  そこで問われるのは「行動力」―――少しでも早く損益・資金繰りを改善す
  る為に何をするべきか。躊躇なくその具体策を実行してください。
  大企業に較べて中小企業が勝っているのは「経営のスピード」と言われてい
  ます。
  逆に言えば経営のスピードを失っては、厳しい市場に残っていけません。
  経営のスピード、それは「判断と実行」のスピードです。
 
  冒頭でお話しましたが、このテーマでのメールマガジンは、今回で一旦終了
  いたします。
  『毎回楽しみにしています』とお声を掛けていただくと素直に嬉しいもので
  す。
 
  ご精読、ありがとうございました。
  3月からは新たなテーマで、少しでも中小企業に有用な情報をお届けするつ
  もりです。
 
  ご期待ください。

 
  ━━━━━━━┳━━
   ▼お知らせ ┃
  ━━━━━━━┻
 
  当社では毎月事業再生や、中小企業の経営に関してセミナーを開催しており
  ますが、今月で第30回を迎えることとなりました。
  この区切りに、今までの中小企業経営実務に焦点を当てた内容ではなく、今
  回は経済専門の外部講師を招聘し、変革期を迎えた経済について学んで頂く
  企画を立案させていただきました。
  新たな政権による新しい経済運営の内容を知り、企業経営への影響を知るこ
  とは、必ず皆様の事業運営の参考になると確信しております。
 
  主催:株式会社S.K.I.ビジネスパートナーズ(http://www.skibp.co.jp/)
 
 
   記
 
  1.日時 平成25年2月26日(火)18:00〜20:00(開場17:30)
  2.会場  東京都品川区西五反田1−11−1
        受付:アイオス五反田駅前ビル3F会議室
  3.プログラム概要
   〜知っておきたい経済と中小企業のこれから〜
   一部 基調講演:実は知らなかった経済の事が解る90分
   二部 ワークショップ:アベノミクスと中小・ベンチャー企業のこれから
  
  基調講演:石川秀樹 先生
  1963年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。筑波大学大学院ビジネ
  ス科学研究科経営システム科学専攻修了(MBA)。英国政府チーブニング
  奨学生としてロンドン大学Institute of Education に留学(2005年〜2006年)。
  SBI大学院大学MBAコース(経営管理研究科アントレプレナー専攻)講師(ビ
  ジネスミクロエコノミクス、マクロ経済概論)。
  新日本製鉄株式会社資金部、鋼管輸出部などを経て、現在、石川経済分析取
  締役社長、経営品質アセッサー協議会理事。


 
  第2部ワークショップ ファシリテーター:川原愼一
 
  4.参加費 5,000円
  5.お申し込み方法
 
    下記URLから当社HPのお申し込みフォームより必要事項をご入力のうえ
    お申し込みください。
   
    ●第30回 事業再生セミナー
    └→ http://www.skibp.co.jp/seminar/index.html
   
  6.申込期限 平成25年2月22日(金)
   ※先着順での受付とさせていただきます。定員を超えるお申込があった場
    合には、ご入場をお断りすることがありますのでご了承ください。
   
  7.照会先 株式会社S.K.I.ビジネスパートナーズ
    担当 松浦 敏裕
    TEL 03-6420-3780、 FAX 03-6420-3767

  ※お電話での受付けも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
  


■─ 変革の時、活性化の時、再生の時、あなたに必要なもう一人─────
■ 
◆■  発行 株式会社S.K.I.ビジネスパートナーズ
■■■    東京都品川区西五反田1-11-1アイオス五反田駅前
■◆■■   TEL:03-6420-3780 Mail:info@skibp.co.jp
■◆■■   URL:http://www.skibp.co.jp/
■◆■■■
■■◆■■■  配信停止:http://www.skibp.co.jp/merumaga.html
■■■◆■■■____________________________

実録「下町M&A」中小企業の生き残り戦略
新たな時代の事業再生実務『中小企業のM&Aとは』

メールマガジン登録・解約フォーム

配信または解約をご希望の方は、下記の登録フォームより、登録また解約をご選択いただき、メールアドレスをご入力のうえ、「送信」ボタンより送信してください。

 

登録    解約

メールアドレス 

 

 

※当サイトでは、プライバシー保護のため、グローバルサインのSSLサーバ証明書を使用し、SSL暗号化通信を実現しています。